栗生産の現場と栗の品種

年間の作業は?

管理作業と生育過程

生育過程に併せて管理作業の内容は変わってきます。落葉後すぐの12月上旬からせん定が始まり、発芽が始まる4月から十分な栄養が実に行きわたるよう草刈や追肥、害虫駆除などを行います。

お盆過ぎの8月下旬から収穫を行います。収穫した実は2週間程、0℃前後で冷蔵すると甘みが増します。まさに今が旬の美味しい時期なのです。

笠間の栗拾い

茨城県は栽培面積・生産量とも全国第1位を誇る栗の生産地。その中でも笠間市は、栗の栽培面積が日本一の代表的な産地です。
笠間市は、温暖な気候や保水性・通気性に優れた火山灰土壌が、美味しく薫り高い栗をはぐくんでいます。
また、収穫した栗を0℃~-1℃で貯蔵し、栗に冬を感じさせることで内部のでんぷん質が糖分に変化し、甘みがぐっとました「貯蔵栗」を開発しました。

旬の時期になると、栗農家さんは火ばさみとカゴを持って毎日栗拾いをしています。多いときは一人で一日100kgほど拾うとか。栗を傷つけないように一粒一粒ていねいに拾います。
なお、期間限定で栗拾いが体験できます。

栗の品種と特長

日本で最も多く作られている栗の品種は筑波で、全体の約3割を占めています。40種以上もの品種が政府の統計データに記載されていますが、ここではその中でもよく栽培されている品種の紹介とその特徴を説明します。

丹沢
丹沢
丹沢(たんざわ)
早生(9月上旬)
早生の中では収量が多く大果。収穫初めにシナビ・ワレができやすい。果肉色が鮮やかな黄色のため、甘露煮やペーストなどに適する。
丹沢
人丸
人丸
人丸(ひとまる)
早生(9月上旬~中旬)
小果だが艶があり、甘み、香りともに良い。果肉の色も良く食味にすぐれ、加工に適する。
人丸
ぽろたん
ぽろたん
ぽろたん
早生(9月上旬~中旬)
切れ目を入れて加熱することで渋皮まで剥皮できる。果肉はもろいが、色は良い。「丹沢」・「国見」との混植は避ける。
ぽろたん
利平
利平
利平(りへい)
中生(9月中旬~下旬)
外観が美しく、人気がある。栽培は難しく、収量が不安定で、裂果が多い。肉質はかたく脆い。ゆで栗、蒸し栗などに向く。
利平
筑波
筑波
筑波(つくば)
中生(9月下旬~10月上旬)
中生の代表品種。豊産で外観・粒揃い良好。甘みがあり、粉質で香りが良い。
筑波
銀寄
銀寄
銀寄(ぎんよせ)
中生(9月下旬~10月上旬)
クリタマバチ被害、実炭そ病が少ない。結果期に入るのが遅く、風による落きゅうが多い。風味豊かでしっとり感があり渋皮煮などに良い
銀寄
石鎚
石鎚
石鎚(いしづち)
晩生(10月上旬~中旬)
晩成種として多収で、風害に強い。結果過多になると小果になりやすい。加工の面では、歩留まりが高く、煮崩れが少ない。渋皮煮に適する。
石鎚
岸根
岸根
岸根(がんね)
晩生(10月中旬~下旬)
晩生種で大果。収量はあまり多くない。大規模経営向きの補助品種。甘みがあり、貯蔵に適している。
岸根

笠間の栗選果場

JA常陸栗部会員の皆さんが生産した栗の集出荷場であるJA常陸友部栗選果場。
栗の収穫に合わせて8月下旬から10月中旬頃まで稼働しています。

栗は1品種につき2週間ほどで収穫がおわってしまいますが、多品種を栽培することで長期間にわたり栗を楽しんでいただけるのが笠間の栗の特徴です。
JA常陸友部栗選果場でも品種別サイズ別に選別し出荷していて、市場をはじめ、さまざまな形で皆さんのもとに”笠間の栗を”届けています。